Aluminum Box Project
300x600mmをモジュールとするアルミボックスを既存校舎の周りに積み重ね、周囲の景観と共鳴するような様々なスペースを内外に配置します。 このアルミボックスは構造体であり、仕上材、家具、開口部、間仕切りでもあります。また、それぞれのアルミボックスが切り取る風景は異なり、移り変わる太陽の日差しや周辺の景色を、素材の表情を常に変えながら取り込みます。 この空間が様々に使用されることで、アルミボックスの中も変わり、建築全体の表情も常に変化していきます。 ある時はアートがたくさん飾られるギャラリー空間として、また児童文庫としても利用されれば子供の笑顔をアルミボックス越しにみることができるでしょう。週末に朝市が催されれば、アルミボックスがたくさんの野菜で覆われるでしょう。新鮮な農作物をここの食堂で振舞うこともできます。 このようにアルミ空間が様々なアクティビティと共鳴しあって建築の表情を変えていく、そんなゆるやかで居心地のよい空間になれば、この地域を活性化する拠点の一つになるのではないでしょうか。また、アルミボックスは将来工事にも拡張性があると思われます。